「コミュニケーション=情報伝達」ではない。

こんにちは。アスクの大原です。
今、「ダイアローグ 対話する組織」という本を読んでいます。
この本の最初の章に、職場でのコミュニケーションが機能せず、「伝わらない組織」になってしまっている理由に、コミュニケーションというものの考え方がそもそも間違っているのではないかという問題提起があるのですが、それがとても興味深いです。
ビジネスの現場では、「コミュニケーション=情報伝達」とみなされ、コミュニケーションを取ることは、自分の持っている情報を相手に伝えることだと考えられています。この本ではそれを「導管メタファー」という言葉で説明されていますが、自分と相手の間にパイプがつながっていて、そのパイプに情報を流せば相手に情報が伝わって、それがコミュニケーションが取れたということだという考え方が、職場では当たり前になっています。
しかし、これが本当に「コミュニケーションが取れた」ということになるでしょうか?
これだと、情報を相手に伝えて、その情報を相手が復唱できたらコミュニケーションが取れたということになります。しかし、もし伝えたいこと企業理念のようなものだったら、相手がその企業理念の文章をそのまま復唱できたとしても、それが本当に「伝わった」ということにはならないはずです。その企業理念に沿って考え方や行動が変わって初めて「伝わった」ということになるでしょう。
「コミュニケーション=情報伝達」という間違ったコミュニケーションの定義をしていては、いくら濃いコミュニケーションが存在している職場であっても、それが良い職場とは必ずしも言うことはできません。情報がいくら大量にやり取りされたところで、その情報は上滑りしているだけで行動が変わることがないからです。
このコミュニケーションの定義は、企業内の教育というものの定義にも直結するはずです。情報をインストールすることが教育なのか、行動を変えることが教育なのか。どちらなのでしょう?
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