本来の目的を見失わないように。
こんにちは。アスクの大原です。
本来の目的を見失ってしまっているようなことが、世の中にはたくさんあります。
「講義ノート屋」氷河期 京阪神の大学で「閉店」続出
きちんと大学の講義に出た人のノートを1、2万円で買い取り、その写しを1部数百円で売る。こんな学生相手の「講義ノート屋」に逆風が吹いている。学生の「まじめ化」やノートの質の低下が原因だ。大学の視線も厳しくなり、一部の繁盛店をのぞき、次々と倒れている。
(中略)
4回生の男子は「大学が禁じたいのはわかるけど、単位を落としたら元も子もない」。3回生の女子は「出席していてもわからない講義があって」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/1003/OSK200810030055.html
本来、勉強して知識を得るのが目的で大学に行っているはずなのに、この記事に出ている大学生は、単位を取ること自体が目的になってしまっています。それで、その単位を取るという目的のために「講義ノート屋」が必要だと。
本末転倒だと違和感を感じるのは私だけでしょうか?
ここまでズレてしまってはいませんが、アスクが関わっている語学教育の分野でも、同じように本来の目的を見失ってしまっているということはあります。
たとえば、TOEIC対策の学習のケース。
極端なことを言ってしまうと、英語の実力がアップしなくても、TOEICの問題形式に慣れるだけで、ある程度TOEICのスコアは上げることができます。なので、大量にTOEIC形式の問題を解けば、ある程度はTOEICのスコアは上げられるでしょう。
でも、そうやってTOEICのスコアを上げたところで、学習の目的は達成されたと言えるのでしょうか?
本来、TOEICを受験するのは、英語を使ったコミュニケーション能力を測定することが目的のはずです。だから、TOEICのスコアアップだけに特化した学習というのは「英語を使って自分の伝えたいことを伝えたり、受け取りたい情報をきちんと受け取ることができる能力を身につける」という本来の英語学習の目的から、少しズレてしまっていると思います。
もちろん、一つのTOEICのスコアを目標にするのは、学習のモチベーションを保つにはとても有効な手段です。だからこそ、自分の英語学習の中のTOEICの位置づけを考えて、うまく活用することが大事だと思います。
あることに夢中になると、どうしても本来の目的からどんどんとズレていってしまいがちです。だから、時々、少し自分を客観的に見るように意識して、本来の目的を思い出すようにするということは必要ですね。
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